2015年12月4日金曜日

小説が読まれなくなっている?2 :文庫本を忘れてあげないでください

何故新刊小説を買わないのかという命題を書かれている方がいた。
オリコンの年間ベストセラーリストは推定部数を載せていて興味深い。新刊小説(単行本)は「火花」を除いて30万部に届いていない。
http://www.oricon.co.jp/special/48458/13/

但し文庫本は話が別でこちらは80万部に達している作品もある。
http://www.oricon.co.jp/special/48458/8/

単行本は売れていないけど文庫本だと売れる。この現状無視した議論が多いように思える。

2015年11月17日火曜日

小説が読まれなくなっている?

小説離れはあるのだろうなと思う。
私の場合はノンフィクション比率がこの10年で上がった。

2015年10月27日火曜日

週刊東洋経済 2015年10月31日号「TSUTAYA破壊と創造」を読んで

週刊東洋経済 2015年10月31日号に特集「TSUTAYA破壊と創造」が載ったという情報が発売日前日の前売りを入手された方々から駆け巡り気になったので翌朝入手して読んだ。その上で思った事をまとめてみた。

2015年10月19日月曜日

図書館の複本について

図書館の複本問題は出版社、著者を中心として公立図書館=無償の貸本屋として批判を行っていますが、具体的な影響について論証された例はあまり見た事がありません。
仮説と検証、そして数字を踏まえた論証を行わない限り、曖昧な感情論、自己都合に基づいた対立のループにしかなり得ません。この点について複本がどの程度購入されているのか、またそれに対してどの程度売れているのか、先行の調査例を参考に検討を行ってみました。

改版履歴:
1.8版(2015/10/19):追記4「火花」複本冊数表に「村上海賊の娘(上)」を追加。
1.7版(2015/10/19):追記4「火花」について全国図書館複本冊数の推計について記事を掲載。
1.6版(2015/3/12):
 「公立図書館の複本冊数サンプリング表Ver.1.6」を掲載。
 「公立図書館の複本冊数サンプリング表(文庫)」更新版を掲載。
1.5版(2015/2/17):末尾に関連リンク集を追加。
1.4版(2015/2/14):文庫の複本冊数サンプリング表を掲載。
1.3版(2015/2/12):「公立図書館の複本冊数サンプリング表Ver.1.5」を掲載。
1.2版(2015/1/27):「無償貸本屋批判について」を追記2として追加。

2015年10月15日木曜日

[番外編] 武雄市街まちあるき

2015年シルバーウィークに佐賀県方面に旅行に行った際に武雄市に立ち寄りぶらりと歩いてみた。

2015年10月13日火曜日

海老名市立図書館の同一タイトル書購入冊数の傾向分析

海老名市立図書館の図書購入冊数が気になったので、貸出予約数の多い作家、ベストセラーリストに上がっている作家を中心にピックアップした上で2013年〜2015年刊行本の登録冊数をWeb OPACで検索してみました。(単著のみ。訳書、児童書など一部割愛してます。刊行年月は海老名市立図書館サイトの書誌情報のものを記載。2015年10月13日調査)


2015年7月1日水曜日

紫波町立図書館(岩手県紫波町)

盛岡方面に行く機会があり、紫波町に立ち寄る事が出来たので町立図書館とオガールプロジェクトの感想をまとめてみたい。

岩手県紫波町、JR紫波中央駅からほど近いオガールプラザの一角に町立図書館が置かれている。オガールプロジェクトは町役所、ホテル、マルシェ、飲食店の他に岩手県フットボールセンター、パーク&ライド対応駐車場から住宅地エリアまでが含まれている。

図書館は入り口すぐの所に児童書コーナーが配置されていて、相当な面積を割り当てている。図書館のカウンター兼事務所スペースも入り口近くに設けられていて、図書館の人の目が届きやすい場所に意図的に置いている事が分かる。
文学と児童書は同程度の比率を置いているように見受けられたが、市町村立図書館の傾向としては一般的ですが、この点を軽視する自治体もまれにあるのでよく見ておくべき所でしょう。
郷土資料コーナーも充実しており、紫波町の事を調べたい方が情報を得る起点になりうる施設ではないかと思った。
様々な切り口で本の提案を行うディスプレイが為されている。翻訳小説ではTwitter文学賞1位の「愉楽」、日本翻訳大賞に選ばれた「エウロペアナ」が置かれていたのも中々のもの。
排架は従来の日本十進分類法(NDC)による分類の他にビジネスなど目的・用途別の棚も見受けられた。当たり前の話ですが、図書分類法と実際の排架は別の話なのでごく普通の対応だと思います。

オガールプロジェクト棟の一角には地元産品が並ぶマルシェがあったのですが、お昼頃でしたが大変盛況。ジャガイモのフリットなどを販売するお店でホットサンドのランチパックを購入。(ドリンク付きで500円)サンドも良かったのですが、付け合わせの揚げたてのジャガイモのフリットも大変美味でした。お勧めの一品。

駐車場はオガールの施設利用者向けの無料駐車場と有料駐車場に別れる。無料駐車場が一杯だったので有料駐車場に入ったのですが、こちらは一定時間無料。規模はこちらの方が大幅に広くなっていますが、施設や駅に近い区画はほぼ満車。企画意図が当たっている証拠として見る事が出来ると思う。

実際に行ってみて分かった事は立地の良さ。県庁所在地である盛岡市からはさほど離れておらず、東北を縦断するJR東北本線と主要幹線道である国道4号線が通っている点はプラス要素だったであろうと思う。この点は実際に行ってみないとピンと来ない所だった。


5年後、10年後どのようになっているか見てみたい場所が増えました。

2015年3月17日火曜日

bookcafe kujuとパンむぎとし(和歌山県新宮市熊野川町)

 DOT Placeに和歌山県新宮市熊野川町の閉校された小学校の木造校舎を用いて書店・カフェについて記事が出ていた。三重県側から龍神温泉へ行く際のルートの国道近くのようだったので、週末に龍神温泉に行くついでに立ち寄ってみた。

パンむぎとしの看板。国道169号線・311号線の向こうは北山川


2015年3月12日木曜日

ブックス王子(東京都北区)

JR山手線/地下鉄南北線王子駅から徒歩5分ほどの所にブックス王子という小さな書店があります。筆者が埼玉県の某市在住で通勤で王子乗換していた時に見つけた書店で、よく立ち寄るようになりました。最後に行ったのは2009年頃だったか。。。

いわた書店(北海道砂川市)

先月旭川方面へ行く機会があったのですが、夕方まだ時間があったので砂川駅で途中下車して、いわた書店に立ち寄ってきました。

2015年3月11日水曜日

[番外編] 武雄市問題の時系列経過

樋渡氏が市長就任後の武雄市政の時系列推移についてまとめてみました。それぞれ、何かしら問題がありますが、そういった事はまた詳細に触れていかないと無理なのでここでは省いています。樋渡氏、武雄市長としては3期4選されてたんですね。。。

佐賀県立図書館・佐賀市立図書館

2014年の年の瀬最後の日曜日、長崎へ向かう途中で佐賀県立図書館と佐賀市立図書館に立ち寄ったのでご紹介。

2015年3月2日月曜日

2014年ジュンク堂書店仙台本店・仙台ロフト店閉店関連の新聞エッセイを読んで

ジュンク堂書店の仙台本店が2014年10月29日に閉店(当初31日とされていたが2日前倒しされた)になった件について、今年に入って毎日新聞がコラムで書店の危機として取り上げられていました。調べてみると情報欠落している所があったのでまとめてみました。

参考リンク:
 毎日新聞:記者の目:消える街の本屋さん=中西拓司(東京科学環境部)(2015年2月27日掲載)

※毎日新聞のWeb記事はWeb会員登録(無料)で全文読む事が出来ます。

2015年2月26日木曜日

妹尾河童「本を訪ねて北の果て」1985年当時の稚内書店事情と今

妹尾河童「河童の手のうち幕の内」(1992年新潮社単行本、1995年12月新潮文庫、2006年2月講談社文庫)所収のエッセイに「本を訪ねて北の果て」があります。これは週刊文春1986年1月16日号に掲載されていたもので、かれこれ30年近く前のもの。
こちらに掲載された書店事情から現在の稚内の書店事情を重ねて見る事でこの30年の変遷を追ってみました。

2015年1月19日月曜日

米国ミステリー作家作品の文庫価格推移

翻訳小説の価格推移が気になったので、1992年から大半の作品が同じ翻訳者から出ているマイクル・コナリー作品の文庫版について税別価格とページ数、ページ単価をまとめてみた。

2015年1月16日金曜日

[番外編] 2015年佐賀県知事選を振り返って

CCCによる指定管理図書館第1号、代官山蔦屋書店デザインベースの複合図書館第1号となった武雄市図書館・歴史資料館は、佐賀知事選に出馬した樋渡前市長の「実績」として2013年4月1日の「リニューアル」オープン以降喧伝されてきました。

樋渡氏に関しては県知事選の戦いの中で市議会での反対派議員への暴言、ネットでの暴言書き込みが知られるようになり、自民党本部を動かして得た自民・公明推薦候補にも関わらず、佐賀県内の保守政治基盤を分裂させ落選という結果となりました。

選挙後、様々な報道が出ていますが、私もたまたま選挙戦最中に佐賀市や武雄市を観光等かねて訪問しており、樋渡氏の街頭演説も見る機会がありました。また出版関係の情報ウォッチの延長線上でも樋渡氏の動向は普段からウォッチしていましたので、その際思った事や選挙結果についてメモをまとめてみます。

2014年師走の佐賀県庁。知事選挙の垂れ幕が出ていた。